毛無山(ミヤマシグレ)2009年08月01日
今年は梅雨明けが遅く天気の悪い日が続く中、毛無山に登ることにしました。高速道路料金1000円のおかげで格安で毛無山にこられる様になりました。ただ、雨のためか駐車場に入った車は3台で、周回路でも2パーティとしかすれ違わず、帰りもこの3台であったことより結局3パーティのみ入山した様でした。登山届けと掲示板がありますがいつもの通り記入せず、山に向いました。 | |
田浪駐車場 |
登山届・掲示板 |
登山路入口には山の家がありますが、開店休業状態で人の気配は有りませんでした。登山口の看板はありますが舗装林道が続きます。 | |
毛無山 山の家 |
登山口看板 |
ちょうどリョウブの花が満開で、クマシデは実となっていました。 | |
リョウブ |
クマシデ |
道の横にはオオウバユリが散見され、トチバニンジンは赤い実を付けていました。 | |
オオウバユリ |
トチバニンジン(実) |
わずか林道を行くと、右に白馬・直進は毛無山の道標があります。今回は白馬山から毛無山方面に逆回りで重回することにしました。谷を渡り少しで尾根に取付き、直登しますが傾斜は比較的緩く、毛無山に直接登るよりは快適に登れました。道ばたにはツクバネソウの花が終り、実になりかけていました。 | |
白馬山分岐 |
ツクバネソウ |
雨が多いせいかキノコ類も他種類生育していましたが。ここではアカイボカサタケとオキナクサハツを掲載しておきます。 | |
アカイボカサタケ |
オキナクサハツ(有毒) |
海抜900mあたりからブナが多くなりますが、ガスが深く神秘的ですが周囲が見渡せない状態が続きます。ただ、道ははっきりしており迷う心配は無い山です。白馬山山頂もやはりガスの中でした。 | |
ブナ林のガス |
白馬山山頂 |
白馬山から毛無山まではアップダウンの少ない尾根歩きとなります。足元にはミヤマシグレ(シグレとはガマズミの別名)が散見され、ホツツジ・ヤマジノホトトギスなどが満開状態でした。 | |
ミヤマシグレ |
ホツツジ |
途中鳥取県側の?野からの道と合流した辺りはカタクリの群生地の様ですが、今は葉っぱもなくただの笹藪状態でした。この辺りの明るい尾根にはヒヨドリバナが多くアサギマダラを見られそうな尾根筋で、感じは岡山森林公園北側の尾根筋とよく似た状況でした。 | |
鳥取県分岐 |
ヒヨドリバナ |
オオカメノキは赤い実を付けていましたが、この尾根筋にはマムシが多く、結局2kmで4匹目撃しました。1匹は写真の様に蜷局をまいており、なかなか精悍そうな姿でした。でも基本的には非常におとなしい生物で、捕まえようとか踏んだりしなければ安全な生物で、アブ・ヤマビル・ヤブカ・山ダニなどに比べると人には好意的です | |
オオカメノキ(実) |
マムシ |
尾根筋には、ツノハシバミ・ブナなどが実を付けていました。 | |
ツノハシバミ |
ブナ(実) |
山頂は360度開け天気が避ければ大山がよく見えますが、ガスがひどく、駐車場もほとんど見えない状態でした | |
毛無山山頂 |
わずかな展望 |
山頂にはキチョウ・アサギマダラの姿が多く見られました。 | |
キチョウ |
アサギマダラ |
山頂から下ることしばしでよくできた避難小屋があります。山頂で日の出でも見るため使うのでしょうか、距離的にはあまり必要のない施設と思います。周りはブナの純林に笹が着床しており、綺麗な森となっていました。 | |
九合目避難小屋 |
ブナ林とチマキザサ |
さらに下ると谷筋に向いますが、このあたりダイコンソウ・ヒナノウスツボなどのちょっと暗いところを好む植物が多く生育しています。 | |
ダイコンソウ |
ヒナノウスツボ |
中腹には大岩が点在し、登山路近辺の大岩の下から湧水があり、カップがおいてありますが、雨のせいかちょっと濁っており、カスミサンショウウオらしい両生類も泳いでいるため、?む気にはなりませんでした。また、毛無大岩と称する大きな岩塊も存在しています。この辺りちょっと等高線が乱れているので、タタラがあったのかもしれません | |
巨岩下よりの湧水 |
毛無大岩 |
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雨上りか緑が綺麗な道で、さすが花が多く自然に恵まれていることで有名な毛無山でした。ここには旭川源流の碑があります。 | |
杉林の緑 |
旭川源流の碑 |
コバノフユイチゴ(実) |
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駐車場まで戻ってもやはり山頂部はガスの中でした。帰りに不動の滝を見物して、今は無き会社友人の堀江さんが掘り抜いた野土呂トンネルを通り、蒜山PA経由で帰路に着きました。 | |
ビジターセンターより毛無山 |
毛無山不動の滝 |
地図 |