小浜市周辺(仏像)2009年07月26日
六甲山南北横断に出かけることにしていたのですが、どうやら雨が強くなりそうなので方向を変え、小浜市周辺に仏像を見に行くことにしました。昔秘仏だった仏像が多く拝めるとのことで1日9寺回る予定で朝早く出かけました。東から回ることとし、まず明通寺に向いました。ここは重要文化財の仏像に加え、本堂と三重の塔が国宝に指定されています。 | |
明通寺山門 |
明通寺仁王像 |
朝早かったせいか一番乗りで若い坊さんに独占状態で説明を受けました。ちょっと坊さんが席を外した空きに薬師如来を撮影させていただきました。 | |
明通寺本堂(国宝) |
明通寺薬師如来(重要文化財) |
さすがに国宝の三重の塔は古色で美しく、雨に映えていました。帰りに望遠で縁側から不動明王立像(重要文化財)も撮影できました。 | |
明通寺三重の塔(国宝) |
明通寺不動明王立像(重要文化財) |
2寺目として、庭が名勝指定を受けている萬徳寺に向いました。書院でお坊さんの説明を受け後はご自由に本堂を御参拝ください。戸は閉めておいてください。とのことなので雨の強い中本堂に向いました。 | |
萬徳寺庭園(名勝) |
萬徳寺本堂 |
途中から書院がよく見えますが、最近屋根を葺き替えた様で厚くて曲線の美しいかやぶき屋根に仕上っていました。本堂の仏像はやはり薬師如来で後背はありませんが、幕の色が美しくなかなか迫力がありました。誰も居ない本堂内でじっくり写真撮影が出来ました。 | |
萬徳寺書院 |
萬徳寺薬師如来(重要文化財) |
3寺目は多田寺に向いました。この頃は雷を交えた大雨で、福井県領南に大雨洪水警報が出ているようでした。多田寺も本堂は前2寺と同じ構造ですが、ちょっと古ぼけた感じがしました。石段は出来たばかりの様でした。仏像は薬師如来立像と脇士に十二面観音が同じ輿内に入っていますが、説明のおばさんがよっぽど暇なのか貼り付いたままでしたので仏像の写真は撮影できませんでした。 | |
多田寺本堂 |
多田寺 |
4寺目は妙楽寺に向いました。ここは受付にお坊さんが居るだけで本堂にはテープレコーダーの説明があるだけでゆっくり撮影が出来ました。山門から本堂に続く道も雨に濡れ趣がありました。仁王はちょっと劣化が進んでいました。 | |
妙楽寺山門 |
妙楽寺仁王像 |
本堂は他の寺と同じ形式ですが、地蔵堂があり重要文化財の地蔵菩薩座像がありました。 | |
妙楽寺本堂 |
妙楽寺地蔵菩薩座像(重要文化財) |
本堂には仏像の数が多く、いずれも重要文化財の不動明王と聖観音立像があります。 | |
妙楽寺不動明王 |
妙楽寺聖観音立像 |
ここの白眉はやはり十二面千手観音で秘仏であったせいか、非常に保存状態の良い像です。国宝にならないのが不思議なほど立派な像です。本堂の横に薬師堂があり薬師如来立像がありますが後背は残っているものの像は痛みが目立ちました。 | |
妙楽寺十二面千手観音 |
妙楽寺薬師如来立像 |
5番目の寺として円照寺に行きましたが、仏像は見えたもののまたもや薬師如来で、金箔のはがれ形もあまり綺麗でなかったので早々に切上げ6番目の国分寺に向いました。ここには丈六(立った場合1丈6尺の高さがある)の阿弥陀如来と薬師如来があります。お坊さんの説明がありましたが、阿弥陀如来は後世の作で、重要文化財である薬師如来だけ撮影しました。 | |
若狭国分寺本堂 |
国分寺薬師如来座像 |
7番目に忠齊宸ノ向いました。本堂はよく似た形ですが中には有名な右手が非常に長くイスラム系の顔をした十二面観音の他、数体の仏像がありましたが、監視人が見えるところに座っており、カメラを出せなかったので撮影は出来ませんでした。 | |
忠齊尠{堂 |
十二面観音(重要文化財) |
8番目は望海地区の観音寺に向いましたが、着いても収蔵庫に鍵がかかっており、地元の人に聞いても鍵の所在は市にでも聞かないと不明と言うことであきらめ、9番目の高浜市の中山寺に向いました。4時は多生過ぎていましたが、寺の内容について詳しく説明していただけました。ただ、有名な馬頭観音が有るのですが現在は秘仏で来年5月終りより公開するとのことで、そのころ又来ることにしました。 | |
中山寺本堂 |
(馬頭観音像) |
中山寺は他に仁王像があり、作風からして東大寺の仁王像の作者運慶・快慶かその一統が作ったと言うことで、修理が完了した姿は今日の中で1番の仁王像でしたが、ガラス越しで、中に網が貼ってあるため写真撮影は出来ませんでした。 | |
中山寺中門 |
(中山寺仁王像) |
1日で9寺の仏像が見られ、満足して5時に寺参拝を打切り帰路に着きました。花探訪もいいものですが、仏像探訪でも充実した一日となりました。 | |
地図 |