妻木晩田(むきばんだ)遺跡(クマノミズキ)2009年06月14日


 
 高速道路1000円均一を利用して妻木晩田遺跡と大山周辺に行ってみることにしました。天気は良かったのですが透明感のない空気で、辛うじて弓ヶ浜と大山方面が見える程度でした。規模的には春訪れた吉野ヶ里遺跡よりは規模も復元程度も少ないのですが、周囲の自然は良く残され雰囲気はよい遺跡でした。

弓ヶ浜と妻木晩田遺跡

大山方面と妻木晩田遺跡
 復元遺跡の内部は広く、吉野ヶ里の様な不気味な人形もなく、ボランティアの案内もありひけは取らない様な気はしました。ただ、復元遺跡の老朽化が進んでいるので、ビジターハウス(新築中)などに金をかけず施設そのものを充実してほしいものだと思いました。

復元遺跡内部

遺跡骨組
 クマノミズキはミズキノ仲間で、ヒュウガミズキ・トサミズキとは科も違い大木となります。ミズキとクマノミズキはよく似ていますがここにあるのはクマノミズキの様でした。秋になると赤い実が美しいツルウメモドキは青い実となっていました。

クマノミズキ

ツルウメモドキ(若実)
 これからアカメガシワ・ネムノキなどの、木の花のシーズンとなりますが、アカメガシワがが名を付けかけていました。クロキは若美となっていました。

アカメガシワ

クロキ(若実)
 遺跡を見てから淀江町の「ひの木家本店」で本格手打ち出雲そばを食べに行きました。蕎麦も香りの高い、良い蕎麦でしたが、イカ天の大きさが半端ではなく減量中の身には堪えましたが、あっさりと柔らかいイカで食べ切れました。塩で食べてください、とかネギや海苔は邪道です、などというきどった所のないおいしい蕎麦でした。

ひの木家

三種盛蕎麦とイカ天
 天の真名井に水を汲みに行きました。駐車場に湧水が引いてあり、毎年の水質検査済みで無料という所が感心しました。わずかに歩道を上流に向うと湧水地点があります。日湧出量2500tとは優秀な湧水です。

天の真名井水汲口

天の真名井湧水
 湧水の横には雪の下が満開で、流れにはバイカモの花も咲いていました。

湧水とユキノシタ

バイカモ
 水を汲んでから、1時間ほどしか時間しかとれないため大山横手道を歩くことにしました。片道1.5km、往復3kmであまり勾配がないため、1時間でゆっくり往復できました。ちょうどヤマボウシが満開で、蝶類ではヒメキマダラヒカゲ・アサギマダラ等が飛んでいました。

ヤマボウシ

ヒメキマダラヒカゲ
 サワフタギの花がありましたが、タンナサワフタギとサワフタギの識別が困難ですが、この辺りは葉の横の鋸歯の低さ、形状から見るとサワフタギのようした。ちょっと明るいところにはシモツケが開花を始めていました。

サワフタギ

シモツケ
 つる性植物に花が咲いており、イワウメヅルかウメモドキと思われますが、生えている環境からイワウメヅルと思いますがよく調べてみる必要はありそうです。駐車スペースまで引っ返し帰路に着きましたが、途中で大山がよく見えました。溝口方面から見ると富士山の様な綺麗な形をしています。

イワウメヅル

大山全景
 妻木晩田遺跡は「むきばんだ遺跡」と読みます。麦パンダ遺跡「むぎぱんだ遺跡」と思っていたのですが、大きな間違いでした。

地図

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