三滝渓(ホンシャクナゲ)2008年 4月27日


 
 嫁さんの実家に行ったついでに、旧河原町の三滝渓へ昔から自生しているホンシャクナゲを見に行きました。学生時代(35年前)は自生地として有名でしたが、まだ存在しているか、また、当時の面影など探りに行きました。
 駐車場の前の三滝荘はすでに閉鎖となっておりm連休初日にしては2〜3組しか人がいなく不思議でしたが、滝まで行く道は閉鎖となっており、これでは人は来ないはずで、でも歩道ができる前道のない時代に谷を遡行した経験もあるので通行止めを無視して上流へ向かいました。ちょうど山桜も満開で、残雪と新緑とヤマザクラ、なかなか美しい光景でした。

入口は立入禁止

新緑とヤマザクラ
 シャガとコタニワタリは奇妙な取り合わせですが、両方とも好きな花の一つです。特にコタニワタリはシダの中ではすっきりした姿で好みの一種です。

シャガ

コタニワタリ
 山陰には多いスミレサイシン、キランソウよりちょっと大ぶりなニシキゴロモなど山陽側ではあまり見かけられない花も多く咲いていました。

スミレサイシン

ニシキゴロモ
 ミヤマカタバミとカンアオイはどこにでもありますが、ここのカンアオイは花が見やすい位置にあり(左側の濃褐色の3弁)絵になる姿をしていました。

ミヤマカタバミ

カンアオイ
 お目当てのホンシャクナゲも当時(35年前)より数は少なくなっているようですがあちこちに花をつけ新緑の中で目立った存在となっていました。ニリンソウも里のものより雪解けのなかで、みずみずしく咲いていました。学生時代以降に滝の周辺に吊橋がかけられ、その上から滝の全景が見えるようになっています。下の滝で落差80m位でしょうか、全体で100m近くあり、兵庫県の天滝に負けない規模をほこり、雪解けで水量も多く迫力に満ちた姿でした。学生時代は道のない沢を遡行し、滝のすぐ横を沢登りしていましたが、もうそんな技量はなくなったので吊橋から写真を撮って帰りました。
 普通は対岸上部の水平道に乗り帰るのですが、雪が50度以上の急斜面にへばりつき、横断できないため来た道を引き返しました。

ホンシャクナゲ

ニリンソウ

千畳滝(落差80m)
 旧佐治村の山王滝に寄って帰りました。ここの滝は三滝には遠く及ばない規模ですが、水量は多く、水は上流に人家・田畑等一切ないので澄んでおり、水量も多く滝壺もはっきりした美形の滝です。

山王滝手前の淵

山王滝
 入口は通行止めとなっていますが、道の状態はまあまあで十分滝までは行けます。5〜6年前に、幼児が写真を撮った橋から50m以上転落して亡くなったそうです。

地図

<一覧ページへ>