鷹巣山(マツバラン)2008年4月5日


 
 今日は朝から時間があるため、桶居山から高御位山までの播磨アルプス周回路を歩くことにしました。ちょうどワラビのシーズンなのでそれも楽しみに、また、今まで行っていない高御位山北ルートも組合せることにしました。
 下山路である送電線巡視ルート脇の池の駐車場に車を留め、佐土新田まで歩き、尾根にとりつく所で約1kg程度のワラビを収穫し桶居山に向かいました。ちょうどヤマザクラが満開に近く、通称「岩上のヤマザクラ」もほぼ満開となっていました。

朝の桶居山

岩屑上のヤマザクラ
 南からと東から見た桶居山ですが、どちらから見てもとんがった山で、山火事のせいで高木・常緑樹がなく、海抜200m台にしてはアルプス的景観を示す山です。

南より桶居山

東より桶居山
 尾根筋合流から桶居山とは反対の東の方に向かい縦走を開始しました。射撃練習場もまだオープンしていないのかいつもの音も聞こえず静かな尾根歩きができます。谷を隔てて帰りに行く鷹巣山が見えていますが、一度4kmほど行き過ぎるため右に見ながら東に尾根筋を縦走します。
 最低鞍部より縦走は右に登るのですが、初めてのルートで北に向かい、一度国道に出ます。関電巡視路となっているため赤いいつもの看板があります。

縦走路より鷹巣山

縦走路分岐
 一度国道に降り、500mほど東に歩いたところから再度北向きに山道に入ります。高御位山北ルートの看板があります。わずか行くとため池の堤防下に出て堤防を上り、右岸側の林道に入りますこのあたりは刈り込みもありよい道です。

北ルート取り付き

北ルートため池
 終点で刈り込みは終わりますが足下が多少見えるほどの藪でさほど困難もなく尾根にとりつきます。尾根上を1kmほどで高御位山全山縦走路につきます。途中からはこの方から見ると丸くなった高御位山頂と神社が見えます。

北ルートの藪

北ルートより高御位山頂
 ここから残算縦走路に乗り西に鷹巣山に向かいます。ちょっと霞んでいますが天候・気温は最適で楽しく歩けました。多少の上り下りで鷹巣山三角点につきます。4等三角点が道上にぽつんとあります。

縦走路

鷹巣山三角点
 途中の岩と山桜の組み合わせはなかなかの景色です。展望のよいことでは兵庫県内でも屈指の山だと思います。縦走路からは姫路から高砂にかけての市街地が広がる中、高木のない展望のよい岩道が続きます。

岩場とヤマザクラ

縦走路
 ちょうどコバノミツバツツジの満開シーズンで道の両側はピンクの飾り付けがされたようで一年の中でも華やかな尾根筋です。尾根筋の縦走路がよく見えています。

コバノミツバツツジと縦走路

縦走路
 最後は全山縦走路を外れ関電巡視路より駐車地まで帰りました。桜が満開の池畔の、祠の横の駐車スペースにちょうど出ました。この尾根筋にはピンクのコバノミツバツツジが多いのですが、山ツツジの朱赤の花も咲きかけていました。

関電巡視路下山口

ヤマツツジ
 最も多いのはこのコバノミツバツツジで、ピンク色が鮮やかです。山中にはショウジョウバカマもすでに咲いていましたが、この花はこのような低地から亜高山帯まで広い分布域を誇っています。花期にはどこに行っても出会える花ですがこのあたりには絶対数は少ないようです。

コバノミツバツツジ

ショウジョウバカマ
 この山塊のとある岩場にマツバランの群落があり、初めて位置を確認してから40年以上、数の減少もなく生育を続けています。本日もルートから藪こぎをして自生地を見に行きましたが無事生育していました。急斜面の岩場をサルトリイバラを避けながら、コシダの中の藪こぎですが確認できたため満足して帰路につきました。途中の道は40年間でかなりひどい状態となっているので、人が近づくこともないと思われ生育し続けると思います。駐車スペースで観桜をして帰路につきました。

マツバラン(絶滅危惧種)

池畔の桜並木
 今日歩いたルートは今日歩いたルートは下の地図の通りです。

地図

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