小金が岳・三嶽(バイカオウレン) 2008年 3月30日


 
 朝から雨気味ですが、小金が岳山頂付近に群生するというバイカオウレンを見に行くことにしました。コースはいろいろあるのですが、昼から本格的に雨ということで、最も対応が簡単な大乢より小金が岳と三嶽をピストンすることにしました。
 さすがに小雨が降っていましたので他の登山客は0で、無線愛好者が2〜3人いるだけ。いつもの賑わいは嘘のようでした。

大乢(通称ゆうれい峠)

峠の石仏
 雨の中、傘を差してまず小金が岳に向いました。距離は1.3km程度ですが、途中には岩場・鎖場も多く、雨で滑りやすい状態では、傘を差してはちょっと危険ですが歩き慣れた道ですので問題なくクリアできました。周囲もかすみ、岩場を含め小金が岳がいつもより精悍に見えました。引返してから登り直す三嶽もうっすら見えていました。

小金ケ岳遠望

三嶽遠望
 山頂近くまで来ると狙い通りほぼ満開状態でした。ちっちゃな花で目立ちにくいですが、花期が短くなかなか見られない花で、十数枚撮影しました。家の近くなどあちこちで咲くセリバオウレンと違い、花弁が立派で高山植物のミツバオウレンに似た姿です。

バイカオウレン

これもバイカオウレン
 樹木の花としては、アセビ・サンシュユ・ヤブツバキなどが咲いていました。カヤツリグサ科のスゲ数種類も開花していましたが現在同定中です。

サンシュユ

ヤブツバキ
 この山は10回弱来ていますが、山頂に人気が全くないのは初めてで、山頂に居る間も誰も登ってきませんでした。

小金ケ岳頂上方向明示盤

小金ケ岳山頂看板
 雨で東方の多紀アルプスの山々は全く見えず、展望は皆無状態でした。ただ、帰りの岩場から三嶽まではこの時点ではまだ何とか見えていました。

小金ケ岳より東方

小金ケ岳岩場
 三嶽山頂に霧がかかってきたので大乢まで戻ることにしました。ヒノキ植林帯の中は雨も当らす快適に歩け大乢まで帰りました。この時点で雨は一段と強くなりました。

三嶽遠望(山頂に霧)

峠周辺ヒノキ植林帯
 大乢を横断して三嶽登山口より再度登りが始ります。しばらくは傘も差せる良い道ですが、通称「地獄の階段」に着きます。高低差150m前後の階段直登で勾配もきつく夏の暑いときは大変ですが、寒い日で雨が降っているときは水平に脚が置ける階段踏台はありがたいもので、20年以上前に初めてこの道を登ったときは階段は全くなく、登りもずるずる滑り、下りは何回もスリップし大変な道でしたが、その時比べれば「天国の階段」となっています。

大乢の三嶽登山口

通称地獄の階段
 山頂付近はガスで何も見えず、役の行者石室もすぐ側に行くまで確認できない状態となりました。途中でマイクロバス利用の10人程度とすれ違いましたが、山頂にはまたも誰もおらず独占状態でした。

霧中の山頂付近

山頂周辺の役行者祠
 三角点は方位盤に隠れ迫力はありませんがここも一等三角点の山です。雑木が多く展望の面では評判の良くない山ですが、ガスで展望がないので不満無く山頂を後にしました。大乢まで帰っても車は一台もおらず、静かな山散歩が出来ました。ただ、低温と傘を差して雨に濡れたせいで、車運転中家に帰り着くまで両手の指先の感覚が全くなくハンドル操作にいつもより注意が必要でした。

山頂一等三角点と方向盤

霧の大乢駐車場
 雨のため中央の大乢よりピストンです。今度来るときは火打岩より周回ルートを採りたいと思っています。

地図

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