書写山(ルリビタキ) 2008年 2月10日


 
  前日に珍しく多量の雪が降ったので、近くの書写山に雪見がてら野鳥を見に行きました。書写山には、東坂・西坂を含め6本の道があり、いずれも登りましたが、今回は楽にロープウエイで登ることにしました。
  西国の札所であることよりロープウエイもほぼ満員で盛況でした。山上駅に着くとやはり積雪があり、鐘楼の周りも白くなっていました。

書写ロープウエイ

鐘楼
 途中の展望箇所からは東に高御位山が見えます。手前は広嶺山加古川の高山あたりです。この道には西国33箇所の仏像が並んでいます。普通は石像物ですが、ここは金属製のようです。
 ここにも雪がうっすら積っていました。

書写より高御位山

西国仏像
 仁王門を通りしばらく広い道を歩くと摩尼殿に到着します。舞台作の立派な建物です。西国33箇所には近くに一乗寺がありここにも同じような舞台作りの本堂がありますが、修復工事中のこともありこちらの方がずっと立派に見えます。この横より自然観察路を通り、白山権現まで向いますが、常緑広葉樹から落ちる融雪で、雨降りの中を歩いているような状態でした。ここで今年初めてキビタキの声を聞きましたが、姿は見受けられませんでした。

仁王門

摩尼殿
 白山権現の前のお堂で休憩し、講堂・食堂に向いました。ここは秋にはキノコの種類が多い場所ですが、いまは何もなく一面の雪に覆われていました。食堂・講堂の屋根から大量の融雪に伴う水で滝の様になっていました。

白山権現

食堂
 展望台に向いましたが、天気の良いときには、瀬戸内海・家島・小豆島・四国が見えますが、訪れたときはわずかに薄く小豆島が見えている程度でした。観音堂から開山堂に向います。開山道には左甚五郎作と言われる天の邪気が3体軒下にあります。その内1体はいつごろか逃げだし、今では3体しか残っていないそうです。どこかで同じような事を聞いたことがあり。真実のほどは定かではありません。

観音堂

伝左甚五郎作の天邪気
 開山道にいると、ルリビタキの雌が来て近くの枝に止りました。ルリビタキを含めヒタキ類(ジョウビタキの雌は特に)はあまり人を恐れないようです。大きく写真が撮れました。また、開山道の周りにはこのあたりにはめ珍しいツクバネの木があり、まだ実が残っていました。この実は羽根つきの羽のような形をしています。

ルリビタキ(雌)

ツクバネ
 摩尼殿まで引返し、西坂を下りました。途中には石仏が数カ所と丁石があり、石仏には赤い前掛が取付けられ単色の景色に原色が目立っていました。南面となっているのか雪は少なく、車でも十分走れそうですが昨日の雪のせいか、タイヤチェーンの跡が道に残っていました。

西坂石仏

西坂石仏
 東坂を下りきると西坂本日吉神社があります。比叡山と構造名称を合わせているようです。明治時代の絵馬がかかっています。兵庫県立大学(旧姫路工業大学)脇を通り、車道を、車を留めたロープウエイ駅まで帰りましたが途中で、目の周囲に黒い部分のないモズがお見送り状態でした。最近は鳥を撮るのも慣れたのか、よくピントのあった写真が撮れるようになりました。

日吉神社

モズ
 今日歩いた道は下図の通りです。

地図

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