木庭山(ハマボッス) 2007年 6月17日


 
 明日は会社の部署親睦ゴルフがあるので、遠出はせず、近くの山に行くことにしました。小赤壁は姫路市に残された唯一の自然海岸で、海浜植物がまだ生育しています。時期的にも多く見られる時なので、出かけることにしました。
 海岸に小赤壁公園があり以前はそこまで車が乗入れられたのですが、今は下左の写真のように通行止となり手前の神社の横に駐車しました。公園入口からは左側の川に漁船が数隻見られます。山に行く機会が多い者には新鮮な景色です。


公園入口


船係留地
 公園を過ぎ、岸壁を越えると岩の海岸沿いの道となります。波により道が削られ飛石伝いに行くところもあり感じの良い道が続きます。海側にも大岩が存在し、山側は20〜30mの絶壁が続きます。このあたりから海浜植物が現れ、ハマボッスハマヒルガオハマエンドウママコノシリヌグイツルナなどの花が見られます。
小赤壁1
小赤壁2
 山側にはオーバーハング気味の30m近い断崖が続き、ロッククライミングの練習をしている人も何人か見かけられました。下右の写真の、岩の上に人がいるのですが縮小しているので見えないかもしれません。風化は進んでいるのですが、波と風にえぐられ、サンドペーパー状の登り易そうな岩ですがハングしているところは道具がないと手は出せないようです。このあたりは、ハマナデシコハマカンゾウコマツナギなどが咲いています。

小赤壁3

小赤壁4
 今日はの天気も良く家島・淡路島もよく見え、数人の釣人と磯遊びの子連れ数組が居ましたが、静かな約1kmの海岸散歩が楽しめました。崖が終る頃波切不動尊が来る度整備されてきてきれいになっています。ただ、南向きで日陰が無いのが欠点です。このあたり、ハマボウフウコウボウムギハマダイコンソウがあり、ハマナデシコも咲きかけています。

小赤壁5

波切不動尊
 ここからヨットハーバーの横を抜け、一度人家の間を通り、狭い道を右折し常緑樹の間を木庭山まで登ります。途中には木庭山古墳(円墳)とその説明看板があります。短い登りで木庭神社と広場のある木庭山山頂に着きます。
 山頂は大岩に囲まれた木庭神社と展望台、ベンチがあり、山頂周辺まで車道が上がってきていますが、展望はよく北東には高御位山が見えます。

木庭神社

木庭山より高御位山
 南側は下が崖で頂上周辺は芝生のため展望は極めてよく海抜100m以下とは思えないダイナミックな眺めです。淡路島・家島・小豆島が見え、天気の良いときには四国もよく見えそうです。
 今回も山頂でラジコングライダー操作を楽しんでいる人がいました。

木庭山より瀬戸内海

木庭山より淡路島
 北西には仁寿山の向うに姫路市街も見えます。しばらく涼風を受けながら周囲の展望を楽しみ、燈篭山まで平坦な縦走路を歩きます。オニユリの多い道ですが、開花はだいぶ先のようです。途中の木にはテイカカズラが巻付き、花が盛りを過ぎていました。燈籠山手前からも展望が開け、木庭山からの平坦な縦走路が見渡せます。
 燈籠山手前の鞍部より北に下ると駐車した神社にちょうど下山できました。
 2時間弱の散歩ですが、簡単に海浜植物に出会える良い道です。

木庭山より仁寿山

燈篭山より木庭山
 高低差約100m、距離2.5km程のショート山散歩コースは下の地図の通りです。

地図

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