鎌倉山(ツルアリドウシ) 2007年 6月10日
土曜日は強い雷雨があり、今日は晴れていますがまた雷雨が発生する恐れもあり、遠場(大江山)は避けて、近場の鎌倉山に行くことになりました。ただ、今回で4回目ですが、いずれも冬から春または晩秋で、夏場に登った経験はなく、インターネットの書込みも晩秋〜春に限られ真夏は記録がありません。藪かヒルか何か問題があるかもしれませんがツキノワグマは居ないだろうということで、決めました。 普光寺の駐車場に車を留め、小屋でパンフレットをいただいてから道標に従い登山口に向います。このあたり、ユキノシタ・ウツギ・モチツツジなどが咲いていました。登山口はいずれも看板が完備され迷うことはありません。 |
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本道登山口 |
林道登山口 |
登山口より登ると足下にはツルアリドウシの小さな花が多くなります。杉林の中でその他には花は少ない道です。少々のつづれ折れの道があり、関電鉄塔より尾根道になり、しばらくの登りで尾根道に合流します。ここからは緩い尾根歩きで、風も気持よく心配した藪もなく快適な山散歩となります。このあたり、コガクウツギ・マムシグサ・ガンピなどが咲いています。巻道を行き尾根筋に合うと石仏が出てきます。明治以降の比較的新しい石仏ですが、山にあるせいか、風格が出ています。 | |
役行者像 |
大日如来像 |
尾根歩きしばしで東の覗きに着きます。ここだけ岩が集り、加西市方面の展望が良くなります。岩の下に回り込むと石仏があるそうですが、テイカカズラの花が満開で、これにじゃまされ確認できませんでした。昔、回峰時に使用したと思われるクサリは確認できました。ここから尾根は下りとなり、柳峠に着きます。標高は300m程度で、最後の鎌倉山本峰まで150mの登りとなります。加西市側の峠道はまだ残っていますが、八千代町側の道は草が茂り通行は困難なようです。峠近辺ではイボタノキ・ヤマムグラ・モチツツジ・ソヨゴなどの花が咲いています。ここのヤマムグラは他のものと違い葉が細く違う種類のように見えます。 | |
東の覗き |
柳峠 |
多少の登りで鎌倉山山頂に着きます。いつもの石仏が立っていますが、来るたびになぜか大きさのイメージが変って見えます。今回はなぜか小さく見えました。山頂にライオンズクラブの作った双眼鏡がありましたが、寄贈年月日は2007年6月となっており、今月です。どうやら先週完成したばかりのようです。無料のようです(有料だと壊される恐れがあり、無料が正解でしょう)キアゲハ・アゲハチョウが多く飛んでいました。 | |
鎌倉山頂石仏 |
今月出来た双眼鏡(無料の様です) |
空気の透明度は比較的良く、北側では笠形山が非常に近く南側では高御位山・志方城山・笠松山・明石大橋まで見えました。 | |
鎌倉山頂より高御位山方面 |
鎌倉山頂付近より笠形山 |
頂上より東に尾根を下ると西の覗きがあります。谷筋に田植の終った田んぼか見え、休憩に良いところです。がけの下には役行者像が見えます。 | |
西の覗きの役行者像 |
西の覗きの展望 |
分岐まで引っ返し、左に斜面を下ると鎌倉寺に着きます。当然無住のお堂ですが手入れは比較的よく横の神社も含めなかなか風情のある空間です。 ここから登山口まではつづれ織りの下り坂ですが、コガクウツギの花が咲いており、目標としていたササユリが一本だけ咲いていました。尾根筋も含めもっと多くの開花を期待していたのですが、多少期待はずれでした。 |
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山中の鎌倉寺 |
鎌倉寺横の神社 |
西側の登山口の道標と石仏ですが、以前あった鶏舎がなくなり、においの面では改善され普通の山の登山口に戻っています。このあたり路傍にキツネアザミ・ノアザミが多く咲いています。 | |
登山口の石仏 |
登山口の標識 |
本日歩いた道を下に示します。 | |
地図 |