高御位山(イシモチソウ) 2007年 6月 2日


*印の付いた画像は、マウスを乗せると解説が出ます。

 ササユリが咲き出したという情報を得て、高御位山に登ることにしました。成井からは駐車場がいっぱいになっている恐れがあり、長尾(南側)の新池駐車場から小高山を越え、成井にいったん下山し、通称「けもの道」を登って頂上に行くことにしました。これなら累積標高差が500m近く、適度な散歩になります。
 新池遠景駐車場に車を留め、中央登山口を直進して断食道場横登山口に向います。このあたり、テイカカズラスイカズラなど、かずら類の花が最盛期です。

*駐車場より登る尾根*

*正面登山口分岐*
 舗装道路終点高御位山神社の鳥居の前を右に入り、小橋を渡りすぐ左に登ります。看板道標は全くないので注意が必要です。このあたり、ウツボグサ・ノアザミなどが咲き始めていました。100mほど直進すると鉄塔巡視路に突き当り、これを右に登ります。この道は今の時期、以前はカキランササユリムカゴソウなど珍しい花がありましたが現在は見あたりません。今は、イシモチソウコモウセンゴケの食虫植物、ネジバナソクシンランなどが咲いています。登るに従い、展望は良くなります。

*長尾高御位神社*

尾根手前から駐車場方面
 鉄塔で全山縦走路に出合い、左折少々の登りで小高山分岐、右折少々で小高山山頂に着きます。ここから高御位山がよく見えますが、今日は縦走路ではなく、成井まで登っただけ下ります。このあたり、ソヨゴネジキなど樹木の花が見られます。

小高山から高御位山

*小高山から成井高御位神社*
 成井に下りると、やはり駐車場はいっぱいで、道路にまで駐車しています。成井登山口まで登り、ササユリを見るため通常の一般登山道ではなく、通称「けもの道」と呼ばれている直登路を登ります。途中石仏がある修験道の護摩場から、越えてきた小高山がよく見えます。このあたり、ヤブムラサキユキノシタなどの花が見られます。
 しばし登ると道ばたにササユリの花が見られました。咲きたては美しく、だんだん花粉で汚れてきますが、まだ咲いてから時間がたたないため良好な状態でした。このあたり他には、むかし紙漉きに使ったガンピの花が数多く目立ちます。

*成井高御位山登山口*

成井の行場と小高山
 山頂直下で4本の登山路が一本となります。ここから見ると山頂の大岩が正面に見えます。ロッククライミングをしている人をたまに見かけますが、全体的には風化が進みもろくなっています。
 頂上の岩場から南を見たのが右の写真です。左下部に駐車した新池円形駐車場がよく見えます。円形ですが右半分はゲートボール場になっています。 

高御位山本峰

山頂より自宅方面
 山頂より西に縦走中に見える鷹巣山です。左の方に百畳岩、馬の背の岩などが見えています。
 最初のピークで左折し下山します。このあたりの尾根筋にもイシモチソウの白い花が咲いています。
 鉄塔まで急な岩盤状の直線道ですが、傾斜の割にフリクションが効き、楽に下れます。このあたり、テリハノイバラの花が多く咲いています。

下山尾根より鷹の巣山

*下山尾根より登山口*
 鉄塔でみちが直行と右折に分れますが、今回は右折して但馬守集落に下山します。鉄塔巡視路の急降下で経政神社に下ります。この山系は背の高い木が少なく明るい道が多い中でこの神社周辺はうっそうとクロマツコナラ等が茂り異質な感じがします。
 平経政は平清盛の弟の子供で、兄弟は平敦盛でいずれも一ノ谷の合戦で死亡したはずですが、なぜここに神社があるのか、但馬守という地名からも、またこの集落が山陽道方面から全く見えないことよりも何か由緒を感じます。
 ここより舗装路の歩きで駐車場まで戻ります。

但馬守の経政神社

但馬守の経政神社鳥居
 本日歩いたコースは下図で、約3時間、累積標高差500mの、近場の山散歩でした。
地図

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