向 山 ( ヒカゲツツジ ) 2007/4/8


 
 ヒカゲツツジが見頃を迎えたということなので、向山に登ってみることにしました。
 水別れ公園は桜見の客を迎える準備で大忙し、駐車場を聞いたら、県営住宅横の舗装駐車場(地図上のPの印)を教えてくれました。 まだ10時過ぎなので駐車場も比較的すいていました。県営住宅の脇を通り、北進すると山の麓に一般住宅のような観音堂が見えます。 その右側に登山口の看板と、私有地であり各種注意事項を書いた看板がありました。そこから登り始めます。
 

観音堂登山口 看板
 

観音堂?
  登山口の標高が100m強、2の山の標高が300m弱なので、約200mの単調な登りが続きます。登り初めてすぐ、猪よけの出入口があり、それからしばらく満開のコバノミツバツツジの中にアセビヤブツバキが点在しています。このあたり、スギ・ヒノキの人工林が少なく、アベマキ・アカマツ等雑木林が続きます。
 猪よけ柵

二の山より三の山方面
 ゆっくり歩いて20分で二の山に付きます。まだ前方には高く、三の山が聳えています。このあたりはまだヒカゲツツジは現れてきません。単調な登りが続きますが、途中の大きな岩上が展望台がとなっており、高見城山方面がよく見えます。
  三の山を越えるとヒカゲツツジが姿を見せ始めます。
 

展望の良い岩上より
 

姿を見せたヒカゲツツジ
 4の山(511m)越えると、ますますヒカゲツツジがその密度を増し、ちょうど満開のようです。コバノミツバツツジはこのあたりではまだ蕾で、ヒカゲツツジの方が開花は早そうです。まだアセビが満開です。
  4の山を越えると、クロモジと、花は似ていますが枝に芳香のないダンコウバイとが並んで咲いていました。
  次の峰が深沢北峰(521m)で、時間も11時半を過ぎましたので昼としました。ここからは北側が空き、五台山から黒井山城までがよく見えます。
 

深沢北峰より五台山と五大山(かすんでいる)
 

黒井城跡と春日町(かすんでいる)
 小休止の後向山三角点に12時過ぎに到着しました。昼休憩も入れ、ここまで約2時間でした。このあたりはまだヒカゲツツジも蕾が多く、5部咲きといったところです。山脈最高点(590m程度)までは平坦な道ですが、急に下り、岩場に出ます。このあたりもヒカゲツツジは満開でした。
 

向山三角点
 

満開のヒカゲツツジ
 岩場に下る前に、小さなシハイスミレが咲いていました。少し行くと植林帯に入り、硅石山までは単調な植生が続きます。ただ硅石山手前で、頭上に自生のシキミの花が咲いていました。
 硅石山(557m)からは檄下りで、とても逆コースは考えられないほど急坂を下ります。下る途中、展望所があり、公園から分水界がよく見えます。
 下りきった処は水別れ公園の上部で、下っていくと水別れ公園に戻りました。桜が満開の中、花見客でにぎわっていました。

水別れ地点

駐車場への道から向山方面
 山を下りてから、清住のカタクリを見に行ってきました。数年前、鹿か猪に食われ、少なくなったという報道があったから久しぶりに行ってみると、前来た時より増殖しており、安心して帰路に付きました。
 

満開のカタクリ
 

満開のカタクリ
 今回の山散歩の地図はこちらです。

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